概要

東京近郊のとある川沿いに住むタータ達 クマネズミ の一家は、川沿いに祖先が掘った巣穴で生活していた。しかし、ある日人間が大挙して川沿いに押し寄せる。父親は下流に1匹で住んでいる老ネズミから、目の前の川が 暗渠 になると告げられ、一家3匹で上流に移住する事を決意する。しかし、3匹のネズミ達の行く手には数々の困難が待っていた。 登場キャラクター タータ一家 タータ クマネズミ一家の長男でこの物語の主人公。巣穴のある川原が道路建設に伴い暗渠化される為、家族と共に川上へと旅立つ。そしてこの旅を通してたくましく成長する。物語が始まった時点で2度目の夏を迎えている。 チッチ タータの弟。灰色の父や兄と違い母親 [ 注 1 ] と同じ白っぽい毛色をしており、本人もその事を気にしている。年相応に話し方は幼く行動が危なっかしいが、モグラの兄弟と出会った際には ドングリ を使ったサッカーや 松かさ を使った玉転がしの様な遊びを考案する。 お父さん タータとチッチの父親で、やや小柄な体格をしている。作中では名前が明かされていない。2人に分け隔てない愛情を注ぎ移動中も常に周囲の出来ごとに気を配っている。 クマネズミ 爺さんネズミ タータが住んでいる巣穴より少し下流に1匹で住んでいる老ネズミ。タータの父親に川の暗渠化工事が始まることを伝え上流に向かって旅立つ。川上へと到着し巣穴を作った後大雪の中で死にかけているタータらを見つけ助け出し、一緒に同じ巣穴で暮らすこととなる。 アニメではタータ達を助けたのは別のネズミ達に変わっている為再登場していない。 クマネズミの若夫婦 爺さんネズミより少し下流に住んでいる若いクマネズミの夫婦。工事で巣穴が潰れた為2匹の赤ん坊を連れて上流に移住する途中、タータ一家の巣穴に一泊した。しかし、 ドブネズミ 達に行く手を阻まれ、夫はドブネズミの挑発に乗って返り討ちに合いそれを見た妻も精神に異常をきたし、タータ一家と再会した時には死んだ赤ん坊の亡骸を持っていた。 アニメでは幼い子供を連れた夫婦が登場しているが、タータ一家の巣穴に一泊したり、妻がタータ達と再会するエピソードはない。 ドブネズミ ボスネズミ ウサギ程の大きな体をした黒い毛色のドブネズミ。他のドブネズミ達を組織し自らの帝国を築く。恐怖政治を敷き縄張りから他の小動物や老ネズミ、病ネズミを締め出している。反乱を起こし逃亡したグレンの事を恐れており、地下下水道でタータとはぐれ捕まったチッチとお父さんを尋問しグレンの居場所を聞き出そうとする。 アニメには登場していない。 グレン 道に迷ったタータ達が豪雨の中で途方に暮れていた所を自分が住みかにしている市立図書館へと案内する。痩せて大柄な体格をしている。 かつて仲間と共にボスネズミを倒そうとしたが、密告により失敗し多くの仲間を殺される。逃亡の末、偶然辿り着いた市立図書館に居を構える。その後ボスネズミ達の元を脱出してきたドラム達の説得により反乱軍を再び結成。緻密な作戦を立てボスネズミとその幹部達を一掃し、平穏な国を築くことになる。 ドラム グレンの同志だったがボスネズミに忠誠を誓わされ、帝国の境界の見張り番をさせられている。反乱軍の合言葉だった 川の光 という言葉をタータから聞きグレンが生きていた事を知る。そしてかつての同志達を集め捕まっていたお父さん達を救出し、ドブネズミ帝国から脱出する。 物静かで心配性だが、ドブネズミ帝国を倒す戦いでは獅子奮迅の戦いぶりを見せる。 アニメには登場していない。 ガンツ グレンの同志でドラム達と共にチッチ達を助け出す。

スタッフ

著者 松浦寿輝
発行日 2007年7月25日
発行元 中央公論新社
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 389
コード ISBN 978-4-12-003850-1
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